実況アナの自慰的コラム

好きなときに、好きなことを書きます。

余計なことを言っちゃいました

反省しています。

5/23にJSPORTSで放送されたサイクルロードレースジロ・デ・イタリア第15ステージでのこと。

その前日、エオーロ・コメタというチームの若い選手が、難易度の極めて高いステージを見事に制しました。

数多の強豪選手を出し抜いての大金星は全てのロードレース関係者を驚かせた訳ですが、それは優勝者を輩出した当事者であるエオーロ・コメタのチームスタッフも同様でした。

中でも、チーム運営に携わるかつてのスーパースター、アルベルト・コンタドール氏が見せた歓喜のリアクションは大きな話題になりました。

「レジェンドがまるで自分自身が優勝したかのように、いや、その時以上に興奮し、感動し、歓んでいる!」

ともすれば滑稽に映るほど大きなリアクションでしたが、彼の人柄やこれまでの功績を知る自転車ファンたちは、その姿に心打たれたようです。

無論、私もそのうちの一人でした。

 

 

この「重大トピックス」は、もちろん翌日の放送内で取り上げられました。

コンタドールの、あの歓びようは物凄かった」

それを聞いた私は、よせばいいのに、こんな旨の発言をしてしまいました。

「上司は部下の成果を”歓ぶ義務”がある!」

なんとまあ大仰な、それでいて偉そうな物の言い方でしょう。

こうして冷静に振り返ってみるとそう思うのですが、その後も私は余計なことを長々と喋ってしまいました。

生意気な講釈を垂れ終えたあと、共演者の方からこんな旨の問いが投げかけられました。

「その”上司”って、誰のこと?笑」

これを聞いて、(しまった…)と思いました。

そう言えば、私が「上司」的なワードを発するとまず真っ先に、視聴者やスタッフの脳裏に思い浮かぶ存在があったではないですか。

他の中継ならいざ知らず、少なくとも「此処」ではそうです。

本当にそんな気は全くありませんでしたが、私の不用意な発言によって、

「なかなか素直に褒めない事務所の社長(=上司)と、自分の仕事の成果を喜んでもらいたい私(=部下)」

という謎の構図が出来上がってしまったのでした。

私は先ほどの問いかけを、いつも以上に不器用に受け流しました。

なんだか余計にややこしくなりそうな、へたくそな対応でしたが、全てはもう後の祭りでした。

 

 

なぜ私は迂闊にもこのような発言をしてしまったのでしょう。

一応エクスキューズはあります。

まず、そもそもフリーアナウンサー業界において上司・部下という関係性はほとんどありません

それぞれが個人事業主となり、芸能事務所などと個別に契約を交わし(「雇用契約」ではなく「タレント専属契約」)、各々が主体的に経済活動を営む、というケースが大半を占めます。

専門的な言葉を用いれば「使用従属性がない」場合が多いということです。

例えば、その仕事を引き受けるか否かといった最終的な判断は、個々人に委ねられています。

例えば、その仕事に必要なモノやカネ(資料や交通費など)は、基本的に各々が個別に負担します。

もちろん、事務所に所属することでクライアントからの信頼を得ることが出来たり、それによってお仕事を頂けたり、情報共有が出来たりする訳で、私も普段からそれはそれは本当にお世話になっているですが、それぞれの関係性という側面においては、

「あくまでも個人事業主同士であり、ゆえに一般的な上司と部下の上下関係はない」

と考えているのです。

ですから、あの発言の最中、私は本当に誰のことも思い描いてはいませんでした。

強いて言えば、サラリーマン時代の上司がチラッと、くらいなもんでしょうか。

しかしながら、あまり招きたくなかった誤解を生んでしまったかもしれません。

皆様のために、というよりも自分自身のために、大いに反省すべき一連の出来事でした。

案の定、SNSでの反応を見ると、

「足立さんが社長に向かって"褒めてくれ"と尻尾を振っている姿が目に浮かぶ」

的なことを仰っている人がいました。

そんなことするか。笑

いったい俺のキャラはどういうことになってんだよ・・・。

まあ、自分のせいなので仕方ないんですけどね。

 

 

さいごに(重要!) 

さて、そういった関係性であることをご理解頂いた上で、私は我が事務所の社長を1人のプレーヤーとしてとても尊敬しています

それと同時に、この業界における偉大な先人であり、信頼できる大先輩であり、感謝すべき恩人の1人だと思っています。

前述したように、本当にお世話になっています

年に10回お会いするかしないか、なのが少し寂しいところではありますが。笑

これだけはしっかりと書いておかなければいけない大切なことですので、付け加えさせて頂きました。

その上で、最後にこれだけは言わせてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「社長~!もっと褒めて~!!(しっぽフリフリ)」